ビキニラインなどのデリケートゾーンの黒ずみを気にしている女性は、非常にたくさんいるようですが、他人には相談しにくい部位なので、1人で悩んでいるというのが現状でしょう。
デリケートゾーンの黒ずみに悩んでいる人のために、どうしてそうなるのか原因を知り、自宅で簡単にできる対策を考えてみます。
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皮膚が紫外線などの刺激を受けると、肌の奥のメラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞へ情報が送られます。この時、メラノサイトの中にあるアミノ酸のチロシンに、活性化したチロシナーゼという酵素が作用するとチロシンがメラニン色素へと変化していきます。
これは肌を守る正常な反応ですが、乳首やわきの下、そしてビキニラインなどは肌が敏感なため、服などの摩擦で刺激を受けただけで、肌を守ろうとメラニン色素が生成され、黒ずみとなって表面に出てしまいます。
日焼けで焼けた肌は、夏が過ぎれば自然に元の色へ戻っていきます。これが、新陳代謝というもので、よく聞くターンオーバーのことです。ターンオーバーの周期は、通常約28日といわれていますが、個人差もあり、また老化とともに、だんだん周期が長くなっていきます。
肌の細胞は、外側から、表皮、真皮、皮下組織と分かれていて、ターンオーバーはこの中の表皮で行われています。そして、表皮の角質細胞になり、やがては垢となってはがれ落ちます。この老化してはがれる寸前の角質細胞が、細菌などから肌を守るバリアの役割を果たしています。
この時、皮膚の中で作られたメラニン色素も皮膚細胞と同時に表皮へと現れてきます。こうして垢と一緒に排出されることで元の肌の色へと戻るわけです。
妊娠などにより、デリケートゾーンや他の部位の黒ずみがひどくなってきたという人も多いと思われます。妊娠時は、出産に備えて普段より母体を守ろうとする力が強まりメラニン生成が活発化します。そのため、ターンオーバーも乱れやすく、黒ずみになる部位が増えるなど悪化したりします。
産後になるとターンオーバーも元の状態に戻り始めますので、黒ずみは少しずつに薄くなりますが、デリケートゾーンの外陰部だけは薄くなりにくいため、多少の色素沈着が残りやすいです。
日常生活からの肌の刺激や妊娠以外に、歳を取ることによっても血行や代謝が衰え、肌は黒ずみやすくなります。
部位によって黒ずみの現れ方に差はありますが、通常の肌の細胞が生まれ変わる周期は約28日周期です。
だいたい30代くらいからは肌のターンオーバーが少しづつ遅れ始めきます。50代を過ぎてくると2週間から3週間ほどの遅れになっていきます。
デリケートゾーンの気になる黒ずみのケアや対策の方法は、肌の外部からのケアとともに、身体内部からのケアも必要になります。
デリケートゾーンの黒ずみ、気になる臭いの発生などを防ぐためには、外部からの刺激や日頃着用している下着の刺激などから肌を守ることです。そして、デリケートゾーンを洗いすぎて、必要な菌まで殺菌ないようにすることも大切です。
そうすることによってデリケートゾーンの黒ずみ、気になる臭いを予防、抑制することができます。軽い黒ずみ程度であれば薄くすることができるでしょう。
清潔にしたいと思いゴシゴシ洗ってしまいがちですが、大陰唇や小陰唇を洗いすぎてしまうとバリア機能の役割を担っている常在菌まで落としてしまいます。臭いがキツくなるだけでなく、それが刺激となり、さらなる黒ずみをつくってしまう原因になることも考えられます。
デリケートゾーンは、正しい洗い方などで悪化を防止することができます。
デリケートゾーン部分の皮膚は薄くて敏感なのです。洗浄力が強いアルカリ性の石鹸を使ってしまうと肌が乾燥し、かゆみや炎症などの原因になります。その為、肌と同じ成分の弱酸性石鹸が良いのです。
デリケートゾーン専用石鹸は、弱酸性で天然由来の洗浄成分や殺菌成分で配合されており、優しく洗い上げながらデリケートゾーンにとって必要な菌を残してくれるので有効です。
肌は元々持っている保湿成分には、天然保湿因子(NMF)という保湿成分がありますが、それは、水に弱いために、入浴時等には流れ落ちてしまいます。
特に、体の中でもっともが薄く敏感なデリケートゾーンの皮膚は、他の部位に比べると水分を保持しておくことが容易ではありません。他の部位以上に保湿が必要なのはこのような理由からです。特に入浴後は必ず保湿剤を使いケアすることが大切です。
気になるデリケートゾーンの黒ずみには専用のクリームや美容液を使用するのがおすすめです。デリケートゾーン専用保湿コスメの多くには、黒ずみをケアできる成分、乾燥から肌を防ぐ為の保湿成分や清潔に保つ成分などが含まれています。
そして、香料やアルコールが無添加のものが多く肌に負担をかけてしまうような成分は含まれていないものが多いので安心して使用することができます。